住宅を語る(←エラそう)にあたり、それまで住んできた家のことを知るのはとても大切なことだと思う。
住まいの観点から見た生育歴。
そんなこんなで、これまでの住まい遍歴をふり返ってみたい。
実家。爆誕から高校卒業まで
関東のとある田舎で生まれ、高校を卒業するまで、実家で暮らしていた。
実家は、古くからある一戸建て住居。陸屋根・タイル張り・2階建て。
平らな屋根のせいか、詰まった雨樋のせいか、はたまた祖父の代からの古い建物のせいか、
雨の日には決まった場所から雨もりをし、ポタポタ垂れる雫を、家じゅうのタライで受けるのが、幼心に楽しみだった。エンジョイ雨もり。(雨もりは、けっこう楽しい)
小学3年にもなると、一人一人にちゃんとした子供部屋が必要という親の配慮からだろうか、それまでの住居に繋げる形で、隣に2階建が新築された。(※家がまばらに点在するレベルのド田舎ゆえ、敷地にゆとり。隣の家まで数100メートル・・)
親の趣味で丸太小屋だった。お洒落に言うとログハウス。
丸太が湿気で縮むたび、バキバキと音がして、幼心にほんとうに怖かった。
夜中とかに突然、竹刀でも割れたのか?というくらいの鋭い破裂音が、なんの前触れもなく襲いかかってくるのである。恐怖以外の何者でもない。だが、いずれ慣れた。
私が住んでいる間じゅう、この家鳴りは続いたが、30年近く経つ今では縮みきったのか、もうあの破裂音を聞くことはない。
その代わり、窓枠まわりの隙間風がすごい。実家暮らしで学んだこと→丸太は縮む。
大学入学とともに一人暮らしデビュー
大学は他県だったので、通えず一人暮らしすることに。
それまで勉強しかしてこなかった、生活力ゼロの人間がひとりで暮らすことになり、両親も舞い上がってしまったのだろうか。
部屋の大きさに似合わないドでかい机を勝手に購入用意してくれ、6畳の部屋が、机とベッドで、あっという間に占領された。私はその隙間で寝起きし、テレビを見た。
大学で出来た友人からは、何この社長机、とさんざんバカにされたが、この机が20年ちかくも壊れず、いまだ現役で活躍している。
良い家具は長持ちする、ということを両親は私に教えたかったのかもしれない。と言ってみるテスト。
現夫と付き合い同棲。からの結婚
あまり住居の話をしてないな。そんなこんなで大学を卒業し、働きながら1DK→3LDKと着実に居を広げていたあるとき、現夫と出会い、同棲をはじめた。
夫の住んでいた2LDKアパートから3LDKファミリー向けマンションに引っ越し。だんだんと住まいがランクアップ。
結婚し、分譲賃貸のマンションに移り住むと、それまでと設備のちがいに驚かされる。
まず水回りの設備がよい。ベランダは広く、共用部分にもゆとりがある。(エントランスホールなど)
スポーツジムや客間などといった、特別な共用設備はない物件だったが、生活の質がランクアップしたことで、もうこれ以下の設備には住めないよね・・という気持ちが生まれる。人間とは贅沢な生き物である。
そして現・住まいへ
その後、転居し、結婚してからは2度目の住まいへ。(現在の住まい)
3LDKの、リビングに居室がつながった作りのマンション。広く感じる。3枚引き戸で区切っても使えて便利。
このマンションは間取りがほんとうに優秀で、生活動線もよく、居心地は過去最高。
今の住まいには何一つ不満はないものの、子供も大きくなり、もうひと部屋ほしい(子供部屋)という気持ちがムクムクと。
ちょうど借り上げ社宅の家賃補助が切れるタイミングでもあり、いっそ戸建て買おうか、という流れに。
あとは先に紹介した通り。
さようなら家賃補助。こんにちは住宅ローン。
長らく続いたマンション生活からの、一戸建て引っ越し。
田舎育ちの感覚でいうと、精いっぱい頑張ったはずの新居でも、正直狭さに不安がある。住んでみるまでは、わからない。
あちこち引っ越しを経験したおかげか、住居のイメージがつきやすかったのは、よかったと思う。
何を書きたいのか、わからなくなってきたので、この辺で。
これが私の住まい遍歴。
実はマンション購入を考えていた時期もあったので、次はその話を書こうかな。じゃまた。
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